【2025年最新版】キッチンのワークスペースには【ステンレス】と【人造大理石】どっちがいいの?

赤石 裕佳
キッチンのリフォームをするとき、迷うのがワークトップ(作業台)の素材ですよね?
そこで今回は、ワークトップの中でも人気の素材【ステンレス】と【人造大理石】のデメリットとメリットを徹底比較します!
どうやって選んだらよいか迷っている方はぜひこの記事を参考にしてください!
ステンレスのメリット・デメリット
メリット
〇 熱に強く、耐久性が高い
ステンレス(stainless steel)は、その名の通り「錆びにくい鋼」。
熱したフライパンや鍋を直接置いても変色や焦げ付きの心配がなく、非常に丈夫です。
衝撃にも強く、長く安心して使えます。
〇 汚れやニオイが染み込みにくく衛生的
素材自体が緻密で、醤油やソースなどの色の濃い液体をこぼしても、汚れが内部に染み込むことがありません。
ニオイ移りも少ないため、常に清潔な状態を保てます。
さっと拭くだけで掃除が完了する手軽さは、大きな魅力です。
〇 コストパフォーマンスに優れている
ステンレスはキッチン素材として長い歴史と実績があり、広く普及しているため、比較的安価なモデルから選ぶことができます。
機能性と価格のバランスが取れた、コストパフォーマンスの高い素材です。
〇 進化するデザイン性
かつては光沢のある「ヘアライン仕上げ」が主流でしたが、近年では意図的に細かな凹凸や研磨跡をつけた「バイブレーション仕上げ」や「エンボス加工」が人気です。
これらは傷が目立ちにくく、指紋や水垢も気になりにくいというメリットがあり、デザインの選択肢も大きく広がっています。
デメリット
〇 細かい傷(スクラッチ傷)が付きやすい
熱には強いものの、食器を引きずったり、包丁の先が当たったりすると細かい擦り傷がつくことがあります。
ただし、前述の「バイブレーション仕上げ」など傷が目立ちにくい加工を選ぶことで、このデメリットは大幅にカバーできます。
〇 もらいサビに注意が必要
ステンレス自体は錆びにくいですが、濡れた空き缶や鉄製のフライパンなどを長時間放置すると、そのサビが移ってしまう「もらいサビ」が発生することがあります。
もらいサビはクリームクレンザーで落とせますが、濡れた金属製品を置きっぱなしにしない習慣が大切です。
〇 水垢が目立ちやすい
特に光沢のある仕上げの場合、水道水に含まれるミネラル分が乾いて白い「水垢」として残りやすいです。
これを防ぐには、作業の最後に乾いた布でさっと水分を拭き上げるのが最も効果的です。
〇 見た目が無機質で冷たい印象になることも
機能的でシャープな印象が魅力ですが、一方で「冷たい」「無機質」と感じる方もいます。
温かみのあるナチュラルなインテリアを目指す場合は、木製のキャビネットと組み合わせるなど、全体のバランスを考慮すると良いでしょう。
人造大理石のメリット・デメリット
メリット
〇 軽い傷なら自分で補修できる
アクリル系人工大理石の場合、表面に付いた浅い擦り傷であれば、目の細かいナイロンたわしやサンドペーパーで磨くことで、目立たなくすることが可能です。
長く使う中で付いてしまう小傷をメンテナンスできるのは大きな利点です。
〇 ワークトップとシンクを一体成形できる
ワークトップとシンクを同じ人工大理石素材でつなぎ目なく一体化させることができます。
段差や隙間がないため、汚れが溜まらず掃除が非常に簡単です。
見た目もすっきりとして、統一感のある美しいキッチンになります。
〇 水垢が目立ちにくい
ステンレスに比べ、白やベージュ系のマットな質感のものを選べば、水垢が目立ちにくいというメリットがあります。
〇 デザイン・カラーが豊富でインテリアに馴染む
白やベージュといった定番色から、グレー、ブラック、さらには天然石のような柄が入ったものまで、色とデザインのバリエーションが非常に豊富です。
キッチンの扉カラーや床材とコーディネートしやすく、温かみのある空間からモダンな空間まで、理想のインテリアを実現できます。
デメリット
〇 汚れを放置するとシミになる可能性がある
醤油やコーヒー、カレー粉などを長時間放置すると、色素が沈着してシミになることがあります。
ただし、近年のアクリル系人工大理石は耐汚染性が大幅に向上しており、すぐに拭き取ればほとんど問題ありません。
もしシミが付いてしまっても、メラミンスポンジや専用のクリーナーで落とせる場合が多いです。
〇 熱い鍋を直接置くのはNG
人工大理石は樹脂でできているため、高温の鍋やフライパンを直接置くと、変色や変形の原因になります。
必ず鍋敷きを使用する習慣をつけましょう。
〇 経年で黄ばむ可能性もゼロではない
特に安価なポリエステル系人工大理石の場合、紫外線などの影響で経年により黄ばんでくることがあります。
高品質なアクリル系人工大理石では黄ばみは起こりにくくなっていますが、真っ白なワークトップを希望する場合は、この可能性も考慮しておくと良いでしょう。
お手入れ方法を徹底比較!普段の掃除と頑固な汚れの落とし方
ステンレスと人工大理石、お手入れのしやすさは一長一短です。
ご自身の性格やキッチンの使い方を想像しながら、どちらが合っているかチェックしてみましょう。
Point 1:普段の掃除の手軽さ
ステンレスは、水拭きだけで汚れが落ちる手軽さが魅力です。
ただし、水滴の跡(水垢)が残りやすいため、美しさを保つには「乾拭きで仕上げる」のが理想です。
人工大理石は、基本的に中性洗剤をつけた柔らかい布で拭くだけでOK。
白っぽい色やマットな質感を選べば水垢が目立ちにくく、「乾拭きまでしなくても綺麗に見える」のがメリットです。
Point 2:「うっかり」汚れを放置してしまった場合
ステンレスは、汚れが素材に染み込まないため、醤油などをこぼして少し時間が経ってしまっても、後から拭けば簡単に綺麗になります。
「つい、うっかり」が多い方でも安心です。
人工大理石は、色の濃い汚れを長時間放置するとシミになる可能性があります。
「汚れたらすぐに拭く」を心がけることが、美しさを保つ秘訣です。
Point 3:傷がついてしまった時の対応
ステンレスについてしまった傷は、残念ながらご家庭で補修することは困難です。
「傷も味わいの一つ」と考えるか、最初から傷が目立ちにくい「バイブレーション仕上げ」などを選ぶのがおすすめです。
人工大理石の浅い擦り傷は、目の細かいサンドペーパーなどで磨くことで、ご自身で補修できます。
長く使う中でついてしまった傷をメンテナンスし、綺麗に使い続けたい方には大きなメリットです。
Point 4:共通の弱点「もらいサビ」
これは両素材に共通の注意点です。
濡れた空き缶やヘアピンなどの金属を置きっぱなしにすると、サビが移ってしまう「もらいサビ」が発生します。
どちらの素材を選んでも、「濡れた金属は放置しない」ことを習慣にしましょう。
【結論】
衛生面を最優先し、掃除はシンプルに済ませたい方。
調理でガシガシ使いたい方には【ステンレス】が向いています。
こまめな掃除を心がけ、万が一の傷も自分で補修しながら、長く美しく使いたい方には【人工大理石】がおすすめです。
第3の選択肢!傷・熱・汚れに最強の「セラミック」とは?
近年、ステンレスと人工大理石に次ぐ第3の素材として「セラミック」が急速に人気を高めています。
メリット
傷に圧倒的に強い
表面硬度が非常に高く、まな板なしで包丁を使っても傷が付きにくい。
熱に非常に強い
高温のフライパンを直接置いても全く問題ない。
汚れ・シミに最強
調味料や薬品が染み込むことがなく、お手入れが簡単。
デメリット
価格が高い
ステンレスや人工大理石に比べて高価。
衝撃で割れる(欠ける)可能性がある
硬い分、強い衝撃を与えると欠けたり割れたりすることがある。
デザイン性も高く、焼き物ならではの高級感ある質感が魅力です。
予算に余裕があり、究極の機能性を求める方には最適な選択肢と言えるでしょう。
あなたに合うのはどっち?優先順位で選ぶワークトップ
結局どちらを選べば良いか迷ったら、あなたがキッチンに「何を一番優先したいか」で考えてみましょう。
プロ仕様の機能性・衛生面を重視するなら → 【ステンレス】
熱に強く、汚れが染み込まない安心感はステンレスならでは。
本格的に料理を楽しみ、ハードな使い方にも耐えるタフさを求める方におすすめです。
インテリアとの調和・デザイン性を重視するなら → 【人工大理石】
カラーバリエーションが豊富で、空間全体をコーディネートしたい方に最適。
ワークトップとシンクを一体化させたシームレスなデザインも魅力です。
日々の手入れの手軽さ(ズボラさん向け)なら → 【ステンレス】
神経質にならず、気兼ねなく使いたいならステンレス。
万が一汚れを放置してもシミになりにくく、ガシガシ掃除できる手軽さが魅力です。
価格(コストパフォーマンス)を重視するなら → 【標準仕様のステンレス】
一般的に、標準グレードで比較するとステンレスの方が安価な傾向にあります。
ただし、仕上げにこだわった高機能なステンレスは、人工大理石より高くなる場合もあります。
この記事を読んでもイメージがわかない、実際に商品を見てみたいという方へ
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