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キッチンリフォームは、寿命や使用状況、ライフスタイルの変化などに応じて、リフォームを行うタイミングは異なります。
キッチン本体の耐久年数は、おおよそ15～20年と言われているので、40年経過していると、初めてリフォームをするような場合には、劣化や不具合が多くみられます。
また、水栓やレンジフードなど、設備によっては10年ほどで不具合が起き始めるものもあるので、劣化進行度によってリフォームを行うとよいでしょう。
【水回りリフォームのタイミング年表はコチラ】

キッチンにはさまざまな設備があります。この章では、設備ごとの耐用年数の目安やリフォームのサインをご紹介します。

ガスコンロの耐用年数は10～15年程度です。
小まめに掃除やメンテナンスをしていないと調理をする際に発生する汚れがひどくなり、蓄積した汚れが取り除けないこともあります。
また、火が付かない、ガスのニオイがする、火力調整ができないといった不具合は修理のサインです。火災や事故を招く恐れもあるので、早めに専門の業者へ点検の依頼を行いましょう

築40年ともなれば、一度リフォームしてガスコンロからIH交換したという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
IHの寿命は10～15年と言われており、初めに設置したタイミングから期間が経過しているのであれば、不具合がないか確認してみましょう。
特に、電源が入らない、異音がする、ひび割れや傷が目立つというような症状がみられる場合には、早めにリフォームを検討してください。

シンクの寿命はおおよそ15～20年と言われています。
築40年の場合、メンテナンスを定期的にしていれば問題なく使用できますが、ひび割れや変色、汚れやサビが目立つ場合は、これ以上の劣化を防ぐためにもリフォームを検討してください。

作業スペースとなる天板（ワークトップ）の耐用年数に決まりはありません。
しかし、使用していく中で、傷が多い、凹みやサビ・変色がある、水垢が目立つ場合には、リフォームを行うタイミングだと認識してください。

換気扇の耐用年数は8～10年程度です。
換気扇はキッチンの中でも油汚れが溜まりやすい箇所で、メンテナンスを定期的にしないと汚れが溜まり、故障の原因となってしまいます。
ファンが稼働しない、動きが悪い、壁や天井に油汚れがある、異音がするといった不具合が発生したら、交換を検討しましょう。

築40年も経過していれば配管に異常があるケースも多いです。
特に、水漏れがある、頻繁に詰まる、異臭がする場合は、すぐに点検をしてもらいましょう。
水漏れを放置していると基礎部分の腐食を招き、白アリの発生や建物自体の寿命を縮めてしまう恐れがありますので、異常があればリフォームを検討してください。

ガス給湯器の寿命は10年ほど、電気温水器の寿命は15年ほどと言われています。
水温が勝手に下がる、お湯が出ない、異音がする、煙が出ているなど、不具合があれば交換を検討しましょう。
特に、ガス給湯器の場合は、ガスのニオイが気になる場合は、火災につながる危険性もありますので、早急な対応が必要になります。

上記で解説したように、機器や設備ごとに寿命は異なります。
キッチンには様々な設備がありますので、それぞれにあわせてリフォームを行うと、手間もコストもかさんでしまう可能性があります。
キッチンを設置後、10年～20年ほど経過したタイミングで、キッチン自体のリフォームを行うことで、将来的な交換コストを削減することができます。

この章では、家を建ててから40年経過した住まいのリフォームで注意すべきポイントを解説します。

1981年以前に建てられた住まいは、新耐震基準に対応していないので安全上の問題を抱えている可能性があります。
長く住み続けるためにも、自然災害の可能性を考慮してリフォームでは耐震性を確保しましょう。
具体的には、特殊パネルや補強材、耐震ポールや開口フレームの設置など、内部や外部それぞれの補強工事があります。
業者と相談しながら耐震性を備えるリフォームを検討してください。

築40年を超える一戸建て住宅では、隙間風が気になるケースもあります。
夏は暑く、冬は寒くなりやすいため、過ごしにくさがあり、調理をするにもストレスが溜まってしまいます。
壁や床に断熱材を敷き詰めるリフォームを施すほか、二重サッシや複層ガラスに交換するリフォームを実施すれば断熱性や気密性を高めることができます。

築40年の住まいでこれからも長く暮らしたいのであれば、内装のチェックも必要です。
壁下地で使われる石膏ボードは、湿気によって劣化やカビが発生する危険性があるため、リフォームを検討する際には床下地のチェックも行い、劣化している部分がないか点検してもらいましょう。

長い間シロアリ消毒を実施していない場合は、シロアリ点検もリフォーム時にしてもらうと安心です。
土台や柱に塗布されているシロアリ対策は、5～10年ほどで効果がなくなりますので、40年前に消毒をし、それから点検も消毒もしていない場合は、一度調査をしてもらうとよいでしょう。

ここからは、キッチンリフォームを後悔しないためのポイントをご紹介します。

築40年を経過した住まいのリフォームでは、キッチン以外にもさまざまな箇所をリフォームすることが予想されます。
その場合は、家事動線を考えたリフォームを検討しましょう。
キッチンやお風呂、洗面台や脱衣室、サンルームなど、家事のルーティーンを考えて、家事がしやすいリフォームを業者と一緒に考えてみてください。

古い設備から新しい設備に交換すると、もちろん快適さや便利さは向上しますが、最新設備であれば使い方が分からないから不安という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
リフォームを検討する際には、食器洗い機の有無やガスコンロ・IHクッキングヒーターなど、さまざまな設備を見比べて、使いやすくお手入れのしやすいものを導入しましょう。

リフォームを検討する際に、一番注目されるのはデザインや機能性ですが、キッチンリフォームの場合には【高さ】の面にも注意しましょう。
キッチンの高さは調理のしやすさに影響を与えるため、慎重に選ぶ必要があります。
基本的には、「身長÷2＋5cm」が適切な高さとされていますが、ショールームなどに設置してある商品を実際に見てみると、具体的にイメージが付くでしょう。

家を建ててから40年が経過している場合、さまざまな箇所に劣化が見られる可能性があります。
キッチンともなれば、毎日使用する場所なので不具合も発生しやすいはずです。
古い家をリフォームする場合、要件を満たしていれば国や自治体による補助金制度を利用できるケースもあります。
それらを使用することで、費用を抑えることにもつながるので、業者と相談して活用を検討してみましょう。
使いやすいキッチンにするためにも、今回ご紹介した注意点や後悔しないためのポイントを参考に、リフォームを考えてみてください。

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