廊下リフォームをするタイミングは?費用相場や信頼できる業者選びのポイントを解説!
豊田 芹華
1日の中で何度も通る廊下は、思っている以上に床板が傷みやすい場所です。
長時間居る場所ではないこともあり、どうしても後回しにされやすいですが、古くなってきたり、劣化の症状が現れたりした場合には、リフォームを行う必要があります。
この記事では、廊下のリフォームを考えるタイミングをはじめ、リフォームの費用相場、信頼できる業者選びのポイントを紹介します。
廊下の傷みが気になっている、リフォームするべきか悩んでいるという方は、ぜひ参考にしてください!
1.廊下リフォームを考えるタイミングを解説!
廊下は常に人がいる場所ではないものの、通る頻度が高ければ高いほど、床材が傷みやすい場所といえます。
以下では、廊下リフォームを考えるべきタイミングをご紹介します。
・床材が劣化している
歩く度に床がギシギシと音がしたり、ふわふわと浮くような感触があったりした場合、それは床材が劣化しているサインです。
放置していると、床が抜けるなどの重大な事故につながる恐れがあるため注意が必要です。
また、床材の表面に塗られたワックス材が剥がれ、ささくれができている場合も廊下のリフォームを考えるべきタイミングといえるでしょう。
・廊下の床や壁の汚れが気になる
廊下の床板をはじめ、壁紙や天井は時間経過とともに劣化していきますので、床材や壁紙の表面は徐々に劣化していき、見た目にも悪影響を与えます。
拭いたり磨いたりしても状況が改善しない時は、思い切ってリフォームするようにしましょう。
廊下の床板や壁紙、天井のリフォームを同時に行うことで、していない部分が悪目立ちすることもなく、統一感のある空間に仕上げることができます。
・他の場所をリフォームするとき
キッチンやリビングなど、廊下と接している部分のリフォームをするのであれば、廊下のリフォームも一緒に行うと良いでしょう。
特に、キッチンや洗面所などの水回りのリフォームは、大掛かりになることも多く、日常生活に支障をきたすほど劣化が進行しているのであれば、まとめて工事を行うことで不便さを感じる期間を短くすることができます。
また、リフォームする際は同時に工事することで、トータルの費用を抑えられるので、工事を検討している方は一度にどこの工事を行うかをご家族や業者と相談しましょう。
2.廊下の床材をリフォームする方法
廊下の床材をリフォームする場合、「重ね張り」と「新規張り」という2つの方法があります。
それぞれどのような方法なのか、詳しく解説します。
・重ね張り
既存の床材の上に、新しい床材を重ねて張る方法です。
今ある床材をそのまま使用するため、断熱効果が高まるほか、廃材が出ない点がメリットです。
しかし、既存の床材を剥がさずそのまま使用するため、下地や基礎状態がどうなっているのか、確認できない点がデメリットとして挙げられます。
また、重ねるため高さが出ることがあり、解消するには高さ調整を行う必要があります。
なお、この方法は床材の劣化が激しかったり、歪みが生じたりしている時は、行うことはできません。
・新規張り
既存の床材を全て剥がしてから、新しい床材を張り付ける方法です。
床材が歪んでいたり、劣化が激しかったりする場合であっても、新規張りであれば対応可能です。
また、新規張りなら基礎を確認できるため、必要であれば下地の貼り替えも同時に行えます。
ただし、手間がかかる分、工事期間が長くなってしまったり、既存の床材を全て剥がすため、廃材の処分費用も発生したりというデメリットもあります。
3.【床材別】廊下リフォームの相場を解説
廊下のリフォームに使用される一般的な床材は、「フローリング材」「クッションフロア」「カーペット」の3つです。
ここからは、床材別廊下リフォームにかかる費用相場を解説します。
ただし、工事をする個所や範囲によっても工事費用は大幅に変動しますので、あらかじめご了承ください。
・【フローリング】費用相場:1畳あたり2~3万円
フローリングには、天然木を使用した無垢フローリングと合板に天然木板を張り合わせた複合フローリングの2種類があります。
無垢材は調湿性と断熱性、複合材は耐水性や耐候性に優れています。
費用は、無垢材の方が高い傾向にあり、どちらを選ぶかによって相場も変わるため、よく考えて選ぶことが大切です。
なお、無垢材を使用する場合の相場は1畳あたり2~3万円、複合フローリングは1畳あたり1万8,000~2万5,000円前後です。
・【クッションフロア】費用相場:1畳あたり4万~7万円
クッションフロアは、ビニール素材でできた床材で、柔らかく、撥水性や耐傷性、遮音性に優れています。
デザインの幅も広く、なおかつ掃除がしやすい点もメリットです。
ただし、ビニールということもあり、熱には弱く、見た目もチープな印象を受ける可能性があります。
張り替えにかかる費用は、1畳あたりだいたい4万~7万円ですが、重ね張りであれば3万~6万円前後と少し安くなります。
・【カーペット】費用相場:1畳あたり7,000~1万5,000円
廊下の床をカーペットに貼り替える場合にかかる費用は、1畳あたり7,000~1万5,000円前後です。
重ね張りであれば、だいたい1畳あたり6,000円~1万円前後で施工可能です。
カーペットは、アクリルやウール、ナイロンなど様々な素材があり、どれを選ぶかによってお部屋の雰囲気を変えられます。
保温性や遮音性が高く、歩き心地も優しくやわらかな点がメリットでフローリングやクッションフロアよりも、ホテルライクのような高級感を演習することができます。
しかし、上記で紹介した床材よりも、汚れや臭いがつきやすく、ダニが発生といったデメリットも存在します。
4.廊下リフォームをする際の注意点
廊下をリフォームする際に注意しておきたいポイントを紹介します。
廊下リフォームで失敗しないためにも、ぜひ参考にしてください。
・劣化した状態のまま放置しない
決して安くはない上、また使用頻度は高くても長時間いる場所ではない廊下のリフォームは、ついつい後回しにしてしまいがちです。
しかし、劣化の症状が出ているにも関わらず、まだ大丈夫だろうと安易に考えて放置すしてしまうのは大変危険です。
例えば、シロアリの被害を受けている状態であれば、放置することでどんどん床材が劣化していき、他の箇所にまで被害が拡大する恐れがあります。
また、劣化を放置していると、最悪の場合床が抜けてしまう恐れがあり、床リフォームをするだけでなく、大規模な工事が必要となり、さらに費用がかかります。
廊下の床板が劣化していると感じたら、放置するのではなく、なるべく早い段階で対処することが大切です。
・リフォームの目的をはっきりさせる
廊下のリフォームは、劣化の症状が出た場合だけでなく、バリアフリーやイメージチェンジを目的としたものなど様々ですので、工事に取り掛かる前に何を目的にリフォームをしようと考えているのか、はっきりさせましょう。
バリアフリーを目的にしたものであれば、助成金を活用できる可能性があり、近年は住宅性能を高めるためのリフォームに、助成金が活用できることもあります。
目的によって、申請できる助成金が変わるため、事前にどのような助成金があるか、確認しておきましょう。
・予算を設定する
廊下のリフォームは、どのような工事をするか、どの床材を使用するかによって、費用も異なります。
あれもこれもと考えていると、予定以上に費用が高くなることもあるため注意が必要です。
廊下リフォームにかかる費用相場は20~50万円前後です。
予算を大幅に超えるなんてことのないように、リフォームをする際は予算を決めておくと安心です。
・家全体のデザインやバランスを考慮する
廊下は玄関に入って最初に目に付く場所です。
建物の外観や玄関、リビングなどの部屋とイメージが全く異なるデザインにリフォームしてしまうと、ちぐはぐな印象を与えてしまうため注意が必要です。
もちろん好みのものを採用していただけますが、全体とのバランスを考えた色やデザインを選ぶことで、統一感のある空間にすることができます。
・使用する素材の機能性や特徴を確認する
廊下の床をリフォームする際は、色味やデザインだけでなく使用する素材の機能性や特徴もしっかり確認しておくことが大切です。
耐久性は問題ないか、メンテナンスはしやすいかなど、リフォーム後のこともしっかり考えた上で、床材を選びましょう。
また、事前にどのような機能を求めるのか、考えておくと工事の段取りをスムーズに行うことができます。
・信頼できる業者に依頼する
廊下のリフォームを失敗しないために、何よりも重要なのは、信頼できる業者に依頼することです。
決して安くはないリフォームだからこそ、適当に選ぶことのないよう、気を付けましょう。
5.失敗しない!業者選びのポイントを解説
最後に、信頼できる業者選びのポイントを解説します。
業者選びに失敗しないためにも、ぜひチェックしてください。
・リフォーム実績をチェック
業者を選ぶ際は、豊富なリフォーム実績があるか、チェックしましょう。
豊富なリフォーム実績を持つ業者であれば、その経験から予期せぬ問題が発生した場合にも、柔軟に対応してくれる可能性が高いです。
業者によってはホームページなどにこれまでの実績を掲載しているので、ぜひ確認してみてください。
なお、写真付きで実績紹介をしている場合、自分の希望するリフォームと同じような工事をしたことがあるか、可能なデザインの幅は広いかなどもチェックしておくと安心です。
業者によって得意不得意があるため、しっかり見極めることが大切です。
・担当者の対応に問題ないか
業者を選ぶ際は、担当者の対応に問題ないかもしっかり確認しましょう。
いくら工事を担当するのは職人であったとしても、希望する通りのリフォームが実現するかは、担当者の質によって大きく左右します。
スムーズな意思疎通を叶えるためにも、質問に丁寧に対応してくれるか、こちらの要望に真摯に向き合ってくれるかなどから、担当者が信頼できるか、見極めることが大切です。
・アフターフォローの体制が整っているか
業者を選ぶ際は、アフターフォロー体制もしっかりチェックしておきましょう。
廊下リフォームをする場合、どうしても費用やリフォームの内容ばかりに目が行きがちですが、業者の中には万が一工事中や工事後に問題が起きても保証がないところもあります。
そのような場合、修繕を依頼したら別途費用を請求されることもあるので注意が必要です。
問題が発生した際のフォロー体制は整っているのか、保証はあるのか、依頼する前にしっかり確認しておくことが大切です。
・協会に加入しているか
信頼できる業者を探したいなら、協会に加盟しているかどうかを確認するのも有効です。
例えば、リフォームに関連する協会であれば、日本住宅産業リフォーム協会や、リノベーション住宅推進協議会などがあります。
これらの協会に加入している業者は、協会の定めるルールに則り、工事を行う必要があります。
こうした協会は、業界の技術水準を高めること、消費者から信頼を集めることを目的にしていることから、入会するには一定の基準を満たす必要があると考えられます。
そのため、入会している業者は、信頼できる業者が多いといえるでしょう。
・自宅から近いか
自宅からの距離が近いかどうかは、必ずしも満たさなければならない条件ではありません。
しかし、自宅から近い方が打ち合わせがしやすいのはもちろん、万が一問題が発生した時もすぐに駆け付けてくれるという安心感があります。
廊下のリフォーム自体はそこまで長くかかりませんが、どのようなリフォームをしたいのかなどの打ち合わせは、工事完了まで何度か行う必要があるでしょう。
工事を依頼使用したい思う業者が複数あり、迷ってしまったときは、自宅からの距離を考慮することも、判断材料の一つになります。
6.まとめ
今回は、廊下のリフォームについて、考えるべきタイミングや費用相場、業者を選ぶ際のポイントなどを解説しました。
床がギシギシと軋んだり、床が浮いていると感じたりする時は、床材が劣化しているサインです。
放置していると、取り返しのつかない事態に陥る恐れもあるため、早めに対処することが大切です。
また、劣化している以外にも、汚れが気になる、他の場所をリフォームする予定があるといった場合は、一緒にリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。
ミヤケンでも廊下リフォームを行っておりますので、工事を検討している方は、ぜひ弊社にお問い合わせくださいませ!
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