照明をおしゃれにするダクトレールとは?メリットやオススメのレイアウトを紹介!
豊田 芹華
照明の種類の中には、ダクトレールを使用をして設置するものもあります。
ダクトレールは照明の使い方や選択肢の幅を広げ、空間をおしゃれにするツールとして人気が高まっています。
この記事では、そんなダクトレールとは何か、また設置するメリット・デメリットについて解説しています。
設置にオススメの部屋例やダクトレールの選び方などについても紹介しているので、設置を検討している方はぜひ参考にしてください。
1.ダクトレールとは?
ダクトレールは、照明器具を設置するために使う細長いバー状のパーツで、ライティングレールや配線ダクトとも呼ばれています。
レールの内側に電流が通っているため、1本のレールに複数の照明器具を設置することが可能です。
主に設置できる照明器具は、スポットライトとペンダントライトで、ダクトレールは長さや形が色々あるため、部屋の形や家具の配置などに考慮して選択できます。
また、色の種類はホワイト・ブラック・シルバー・木調などがあり、インテリアに合わせて選択することが可能です。
ダクトレールの設置方法は、「直付け式」「埋込式」「引掛け式」の3種類に分けることができ、見た目や取付工事の有無に違いがあります。
・直付け式
天井や梁に直接取り付けるタイプのダクトレールです。
設置の際には、ダクトレールをネジで取り付ける工事や電源を引くための工事が必要となります。
そのため、新築やリフォームでは、計画的に設置場所を決めることが求められます。
直線やコの字型など配置の自由度が高いため、アイデア次第でおしゃれな照明配置が可能です。
・埋込式
天井の一部に切り込みを入れて、埋め込むように設置するダクトレールです。
こちらも天井に埋め込むための工事や電源工事が必要になり、3種類の中でも工事が大掛かりになる傾向にあります。
天井とダクトレールの段差がなく天井と一体化した形になるため、目立ちにくくすっきりとした印象に見せられることがメリットです。
・引掛け式
引掛けシーリング(天井に照明器具を取り付けるための器具)に取り付ける専用のダクトレールです。
もともと引掛けシーリングがあれば工事なしで設置できるので、新築後にも設置しやすいと言えます。
ただし、ダクトレールの長さや設置場所に制限があったり、取り付け部分が大きく目立ちやすかったりするため、デザイン性や自由度はやや低いです。
2.ダクトレールを設置するメリット
ダクトレールを使うことには、以下のメリットがあります。
・複数の照明を配置できる
ダクトレールは1本で複数の照明器具を自由な位置で設置することが可能です。
スポットライトを複数並べたり、中央のペンダントライトを吊るしたり、様々なデザインで照明器具を配置し、空間のおしゃれ度を高めることができます。
同じ照明器具を並べれば統一感を持たせることができ、高さや種類が異なる照明を取り付けて、デザイン性を高めることもできます。
・容易に照明器具の付け替えや位置の移動ができる
ダクトレールであれば、照明器具の付け替えや位置の移動が電気工事を行うことなく、比較的容易に行えます。
対して、シーリングライトやダウンライトは一度設置すると、移動するためには電気工事が必要です。
新しい照明器具の付け替えや数を増やすということも簡単にできるので、模様替えや部屋のイメージチェンジに対応しやすいメリットがあります。
・明るさの調整が可能
照明器具を自由に設置できるので、明るさ調整がしやすいこともメリットです。
暗く感じる部分は照明器具の数を多くすることで、明るく照らすことができます。
反対に照明の数を少なくすることで明るさを抑えられるので、落ち着きのある雰囲気を演出できるでしょう。
照明を置く部屋の用途や設置場所に合わせて、自由に適切な明るさに調整することが可能です。
・照明以外のアイテムも設置できる
ダクトレールには照明器具だけではなく、スピーカーや小型ファン、小物、観葉植物といったものも設置することができます。
最近はダクトレール用のスピーカーやBluetooth接続ができるスピーカー機能が搭載された照明器具もあり、テレビやプロジェクターなどと接続すれば、テレビ番組や映画などの映像を臨場感ある音声で楽しめるでしょう。
また、小型ファンを設置すれば涼しい風を送ったり、空気を循環させて冷暖房効率を高めたりすることが可能です。
この他に専用フックを使えば、小物を入れたかごやドライフラワー、観葉植物などを吊り下げることができるため、カフェテイストなどおしゃれな空間にできます。
・レイアウトの自由度が高い
ダクトレールは電源を確保できれば、比較的自由にレイアウトでき、ダクトレールを2本並列させる、L字型やコの字型、十字型に配置することも可能です。
また、電源を通せば壁や柱にダクトレールを取り付けることもできますので、自由なレイアウトでインテリアコーディネートの幅を広げられます。
3.ダクトレールを設置するデメリット
ダクトレールを設置することには、以下のデメリットがあります。
・カラーバリエーションが少なめ
ダクトレールにはホワイト・ブラック・シルバー、木調などカラーバリエーションがありますが、選択肢は多くありません。
そのため、ダクトレールと照明の色を統一させることが困難なケースがあります。
ダクトレールの色を誤るとインテリアのテーマに合わず、照明周りが浮いた印象になってしまう可能性があります。
・ダクトレールが目立ってしまうことがある
お家の内装の雰囲気によっては、ダクトレール自体が目立ち、おしゃれな雰囲気を損ねてしまう可能性があります。
上記で述べたとおり、ダクトレールはカラーバリエーションが少ないため、場合によっては妥協して色を選ばなければなりません。
そして、工事が完了した後に全体像を確認してみて、色が天井やインテリア全体と合わないとダクトレールだけが目立ってしまうことがあるのです。
トータルコーディネートを意識して設置した場合、その時は特に目立っていなくても、模様替えによって部屋のイメージが大きく変わり、急にレールが目立ってしまうこともあるでしょう。
また、直付け型と引掛け式は埋込型よりも目立ちやすいので、ダクトレールの存在感を軽減したい時は埋込型がオススメです。
・お手入れがしにくい
ダクトレールには溝があり、さらに照明器具が露出する形で設置されるので、通常の照明よりも汚れやすく掃除する箇所が増えます。
掃除をする際は、照明器具を取り外して、器具とレールに付着するホコリを取り除く必要があります。
基本的に天井に設置するため、照明器具の取り外しやレールの掃除には脚立が必要となり、手入れに手間がかかってしまうでしょう。
こまめにお手入れをしないと汚れで照明周りの美観を損ねてしまう可能性がありますので、頻繁にお手入れできない人にとっては、汚れやすさやお手入れのしにくさはデメリットと言えます。
・最大ワット数や耐荷重に注意が必要
ダクトレールは1本につきワット数や耐荷重に上限があるので、制限なしで照明器具を設置できるわけではありません。
そのため、設置する照明器具のワット数や重さに考慮して設置数を考える必要があります。
1つのレールに複数の照明器具を設置したい場合、最大ワット数と耐荷重をよく確認した上で設置するようにしましょう。
4.ダクトレールの設置がおすすめの部屋
ダクトレールは、電源を確保できるのであれば様々な部屋・場所に設置することができます。
その中でも設置にオススメの場所を紹介するので、ぜひ導入する際の参考にしてください。
・リビング
リビングにダクトレールを設置するとインテリアのアクセントになります。
設置する照明器具の数によって明るさを変えられるので、メインの照明として使うことができます。
また、メインの照明では光が届かない部分に設置することで、明るさを追加しても良いでしょう。
リビングでどのように過ごすのかによって、明るさを自由に調整できるのもダクトレールのメリットです。
例えば、ソファの下にダクトレールを設置するのであれば、柔らかな明かりが当たるように照明の種類や向き、設置する数を調整すると良いでしょう。
照明器具をバランス良く配置したり、観葉植物や小物を吊るしておしゃれさを演出したりしたいという場合にも、ダクトレールは役立ちます。
部屋の広さや家具の配置などに考慮して、ダクトレートを設置する決めることがポイントです。
・ダイニング
ダイニングもダクトレールの設置場所としてオススメで、小さなペンダントライトやスポットライトを複数設置するスタイルがスタンダードとなっています。
ダイニングテーブルの上に設置することで、テーブルに並ぶ料理や手元を明るくすることで、温かみのある空間にすることができます。
また、照明の色味やレールの素材感にこだわることで、ダイニングスペースのおしゃれ度を高められます。
同じ照明器具を並べて配置する、高さや種類が異なる照明器具を組み合わせるなど、工夫次第でダイニングの雰囲気を変えることができるでしょう。
・キッチン
対面キッチンやアイランドキッチンの場合、カウンターの上にダクトレールを設置することで広範囲を照らすことが可能です。
また、カウンターの上にダクトレールを設置すれば手元が照らされるため、作業がしやすくなるメリットもあります。
作業効率を上げる目的以外にも、キッチンに照明を設置することで、カフェやバーの雰囲気を演出することができます。
観葉植物を飾ったり、ジャズを流したりなどすることで、よりおしゃれな空間にすることができ、キッチンに建つ時間が楽しくなるでしょう。
・寝室
寝室の場合、明るい照明よりも柔らかい明るさの照明を取り入れることで、くつろげる空間になります。
そのため、明るさを調整しやすいダクトレールは寝室にもピッタリです。
また、ダクトレールは、照明を置きたい場所に設置できることが魅力です。
例えば、作業スペースを兼ねているのであれば、デスク周りにダクトレールと照明器具を設置すれば、手元を明るく照らすことができます。
さらに、照明一つひとつの向きを自由に変更できるので、一部の照明で壁を照らせば間接照明のような役割を果たしてくれます。
5.ダクトレール選びのポイント
ダクトレールには様々な種類があります。
我が家に合ったダクトレールを選べるように、ここで選び方のポイントをチェックしていきましょう。
・取付方法から選ぶ
上記で述べたとおりダクトレールには、直付け型・埋込型・引掛け式の3種類があります。
種類ごとに見た目や工事の手間に違いがあるので、どの種類が我が家にふさわしいか考えて選びましょう。
引掛け型は、おしゃれ度やレイアウトの自由度は劣りますが、工事なしで取り付けることのできる手軽さがオススメです。
設置したい箇所が決まっており、重い照明器具も安定して設置できるダクトレールを求めているのであれば直付け型が適しています。
ダクトレールをあまり目立たせたくない時は埋込型を選ぶと良いでしょう。
・インテリアのテイストや照明の色に考慮して色を選ぶ
ダクトレールはカラーバリエーションが少ないので、色選びは慎重に行いましょう。
基本的にインテリアのテイストに合わせて選ぶことで、失敗を防ぐことができます。
例えば、北欧やシンプルモダンなインテリアで統一するならホワイトのレールが適しており、インダストリアルやデザイナーズスタイルならブラックやシルバーのレールと相性が良いです。
また、照明本体やプラグ・コードもダクトレールと合わせることで統一感を与えられます。
・最大ワット数と耐荷重を確認する
ダクトレールには最大ワット数と耐荷重が決まっているので、導入前に確認しておく必要があります。
対応しているワット数や耐荷重によっては、設置したい照明器具や数を設置できない可能性があります。
特に耐荷重は、上限以上の重さの照明を設置するとダクトレールが落下してしまう危険性があるので注意が必要です。
6.まとめ
今回はダクトレールの種類や設置するメリット・デメリットなどについてご紹介しました。
ダクトレールを使えば、スポットライトやペンダントライトをおしゃれに配置でき、理想の空間づくりにも役立ちます。
もちろん、照明器具以外の小型家電や小物も設置できるので、非常に便利です。
今回紹介したように、レイアウトの自由度が高いダクトレールは、リビングやキッチン、寝室など様々な部屋に適しています。
おしゃれにする面だけでなく、手元を明るくして見やすくするなどのメリットもありますので、照明リフォームを検討している方は、ぜひダクトレールも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
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