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キレイサーモフロアは、LIXILが開発した浴室専用の床材です。
2025年現在、LIXILの主力システムバスである「リデア（LIDEA）」や「スパージュ（SPAGE）」などに標準搭載、またはオプションで選択可能となっています。

綺麗に使っていたとしても黄ばみや黒ずみなどがいつの間にか出てくる浴室の床に悩んでいる方も多いはずです。
これは、皮脂の汚れやシャンプーなどが床に溜まり、カビが発生することが要因です。
キレイサーモフロアは、そんな浴室の床の掃除に関する問題を解決するために開発された床材で、汚れが付着しにくいだけではなく、汚れが落としやすい構造をしています。

キレイサーモフロアが持つメリットを紹介します。

前述したように、キレイサーモフロアは汚れが付きにくい構造です。
これは、床の表面に特殊な表面処理が施されているからです。

キレイサーモフロアが持っている撥油性によって、ぬめりの要因となる皮脂汚れの固着を防止してくれます。
さらに表面には親水基もあるため、水が汚れの間に入り込み、水を流すだけで汚れを取れやすくしているのです。

また、従来の床に比べると溝（モザイクパターン）が広がり深さも浅くなっているので、スポンジが溝の奥まで届きやすくなっています。
これらの効果によって、日常の掃除でも強く擦って汚れを落とす必要がなくなり、掃除の時間を短縮することにつながります。

キレイサーモフロアは、独自の断熱層を持たせる構造になっているので冷たさを感じにくい特徴があります。
従来の浴槽の床材では冬になると冷たさを感じやすかったため、入浴時に寒さを感じやすく不快感を抱く方もいたはずです。

しかし、キレイサーモフロアであれば足裏から逃げる熱を少なくする作用があるため、冷たさを感じにくいです。
冬場でも快適に入浴できる点が大きな魅力です。

キレイサーモフロアには様々な魅力があります。
しかし、注意点も存在するため、後悔しないためにもあらかじめ理解することが大切です。

キレイサーモフロアは表面に特殊なコーティングが施されています。
汚れを付着しにくくしてくれる作用がありますが、経年劣化が進んだり、強い力でゴシゴシ擦ったりするとコーティングが剥がれてしまうのです。

その結果、見た目が悪くなるだけではなく汚れも付きやすくなるため、掃除の手間が増えてしまいます。
劣化によるコーティングの剥がれは防ぐのは困難ですが、掃除による剥がれは防ぐことが可能です。

硬いブラシ（金属ブラシなど）で擦る、塩素系や酸性・アルカリ性の強い化学洗剤を使用するといった行為は剥がれを助長しているため、長持ちさせるためにも適切な方法でのメンテナンスが必要です。
汚れを落としたいからと強い力でゴシゴシ擦ることは避けましょう。

キレイサーモフロアは、従来の一般的なFRP床材などと比較すると高機能な分、価格も高めになる傾向があります。
ただし、これはシステムバス全体のグレードに依存する部分が大きく、キレイサーモフロア単体での価格というよりは、それを採用しているシステムバスのパッケージ価格として考えるのが一般的です。

高機能なために初期費用も高くなってしまう点はデメリットですが、日々の掃除のしやすさ（時短）や冬場の快適性を考えると、トータルコスト（満足度）が抑えられる可能性もあります。
正しいメンテナンス方法や注意点を理解して、適切に使うことが肝心です。

キレイサーモフロアを採用する場合、以下のポイントにも注意しましょう。

キレイサーモフロアのように優れた床材を選択してリフォームを検討しても、施工が不十分であれば期待していた効果が得られない可能性があります。
特にシステムバスの設置では、床下の断熱材の施工や本体の水平設置、排水接続などが重要です。
例えば、断熱性能を発揮させるためには正確な施工をしなければ、思っていたような効果が得られずに後悔してしまいます。

業者選びはリフォームをする中でも重要なポイントなので、信頼できる業者を探す必要があります。
LIXIL製品の施工実績や評判、口コミなどを確認して、後悔のないリフォームを目指してください。

浴室のリフォームでは、デザインにも注目してください。
キレイサーモフロアは、単色のホワイト系、ベージュ系、グレー系はもちろん、2025年のトレンドである石目調（ストーン調）や木目調、タイル調など、高級感のあるデザインも充実しています。

そのため、浴槽や壁パネルなどのデザインと調和させなければ、ちぐはぐな印象になり、心地よい空間を作り出せません。
浴室全体のカラースキームや目指すテイスト（モダン、ナチュラル、ラグジュアリーなど）に合わせて、カラー選びをしていきましょう。
カラーが豊富なので、自分好みの浴室にリフォームできるはずです。

浴室のリフォームでは、LIXILのキレイサーモフロアだけではなく、様々な商品と比較してから決める方も多いはずです。
その際、TOTOのほっカラリ床は同グレードの強力なライバルであるため、どちらを選ぶべきなのか悩む方もいます。
ここでは、それぞれの違いを知るためにも、TOTOのほっカラリ床の特徴を解説していきます。

名前の通り、ほっカラリ床は乾きやすい点が最大の特徴です。
床に施された特殊なカラリパターン（溝）によって、水滴が流れやすく、翌朝にはカラッと乾いていると評価されています。
表面がすぐに乾けばカビやぬめりの発生を抑えることにも役立つはずです。

ほっカラリ床は、床の内側にW断熱構造（クッション層）があるため、畳のような柔らかさを作り出してくれます。
膝をついても痛くないため、子どもと一緒にお風呂に入って体を洗いやすいです。
また、万が一転んでも衝撃を吸収し、滑りにくい点も大きなメリットです。

＜まとめ＞

• LIXIL キレイサーモフロア: 「皮脂汚れの落としやすさ」「冷たさの感じにくさ」

• TOTO ほっカラリ床: 「乾きやすさ」「足元の柔らかさ（クッション性）」

どちらにも高性能な特徴があるので、ご自身の生活スタイルや浴室に最も欲しい機能（掃除性か、柔らかさか）に合わせて最適な方を選んでみてください。

最後に、キレイサーモフロアを長く綺麗に保つためにも、適切な掃除方法を紹介します。

入浴後には、床に残っている石鹸カスや皮脂汚れを残さないためにも、シャワー（できればお湯）で床全体を洗い流すことが大切です。
このひと手間で、床に汚れが定着する前に除去できるので、頑固な汚れ防止に役立ちます。

強い化学洗剤（特にカビ取り剤の多用）を使用するとコーティングが剥がれる恐れがあるので、日常の掃除をする際には浴室用の中性洗剤を使用することも大切です。
その際には、硬いブラシの使用は避け、柔らかいスポンジや浴室用ブラシで優しく擦るようにしてください。

カビを防止するためにも、入浴後は必ず換気扇を使用する、窓を開けるなどして換気を行ってください。
湿気を排出できればカビの発生を抑えることに役立ちます。
特に湿気の多い時期にはカビが発生しやすいので、小まめに換気するよう心掛けてください。

キレイサーモフロアの導入を検討する際、多くの方が費用感を気にされます。

まず理解しておくべき点は、キレイサーモフロアは「床材単体」で販売されているわけではなく、LIXILのシステムバス（ユニットバス）の標準仕様、またはオプション仕様として組み込まれているということです。

そのため、「キレイサーモフロアの価格」は、システムバス全体の価格に含まれます。
例えば、LIXILの「リデア」や「スパージュ」といった人気シリーズを選択すると、その費用の中にキレイサーモフロアの代金も含まれている形となります。

導入パターンとしては、以下の2つが主です。

1. システムバス全体の交換
   最も一般的なパターンです。
   浴室全体のリフォーム（システムバスの入れ替え）を行う際に、キレイサーモフロアが搭載されたモデルを選びます。
   費用はシステムバスのグレードやサイズ、オプションによりますが、工事費込みで80万円〜150万円程度がボリュームゾーンとなります。

2. 在来工法からのリフォーム
   タイル張りなどの在来工法の浴室からシステムバスへリフォームする場合も、上記と同様に導入可能です。

注意点として、現在使用中のシステムバスの床だけを「キレイサーモフロア」に交換することは、原則としてできません。
ただし、在来工法の浴室の床や、一部のリフォーム専用商品（LIXILの「リノビオV」など）では、床部分の施工に対応しているケースもあります。
床だけの改修を希望する場合は、専門のリフォーム業者に現地調査を依頼し、対応可能か相談してみましょう。

SNSやリフォーム口コミサイトで見られる、2025年時点でのリアルな評価をまとめました。

＜ポジティブな口コミ＞

• 「冬場、浴室に入った時の『ヒヤッ』が本当になくなった。特に一番風呂の時に実感する」

• 「確かに皮脂汚れがつきにくい。床がヌルヌルすることが減り、掃除が楽になった」

• 「モザイクパターンの溝が浅いので、スポンジでサッとこするだけで汚れが取れる」

• 「石目調のデザインを選んだら、ホテルのような高級感が出て満足している」

＜ネガティブ・後悔の口コミ＞

• 「TOTOのほっカラリ床と比べると、乾くスピードは遅い（水はけが普通）」

• 「柔らかさを期待していたが、ほっカラリ床と比べると硬い。普通の床と同じ感覚」

• 「濃い色の床（ダークグレーなど）を選んだら、白い水垢や石鹸カスの汚れが逆に目立ってしまい、掃除が大変」

• 「（築10年を超えて）最近コーティングが剥がれてきたのか、汚れが目立つようになった」

総じて、「冷たさの軽減」と「皮脂汚れの掃除のしやすさ」には高い評価が集まっています。一方で、「水はけ（速乾性）」や「柔らかさ」を求める場合はTOTOに軍配が上がるようです。
また、色選び（特に濃色）は水垢の目立ちやすさに直結するため、デザインとメンテナンス性のバランスを考えることが後悔しないポイントと言えます。

今回は、LIXILが開発した浴室床材のキレイサーモフロアについて【2025年最新情報】を交えてご紹介してきました。
特殊な表面加工によって汚れがつきにくく、落としやすい性質をしているため、掃除がしやすい特徴があります。
独自の断熱層を施すことで寒さを感じにくくしてくれるため、冬場の入浴も快適です。

しかし、その機能を長続きさせるためには日々のメンテナンスが欠かせません。
汚れが付着しにくい性質がありますが、石鹸カスや皮脂汚れが溜まってしまうと、カビやぬめりが発生しやすくなります。
入浴後はシャワーで床を洗い流す、換気を心掛けるなどして綺麗な状態を保てるよう工夫していきましょう。

キレイサーモフロアの特徴や、TOTO「ほっカラリ床」との違い、そして導入コストやリアルな口コミも理解した上で、後悔のないリフォームを考えるようにしましょう。

また、ミヤケンで実際にお風呂リフォームを行った事例も公開しておりますので、ぜひ参考までにご覧ください！

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