水回りの排水口のニオイの原因とその対策をご紹介!!
赤石 裕佳
毎日キッチンやお風呂を使用している中で、排水口のニオイが気になるということはないでしょうか?
水回りのニオイは、ストレスを感じ生活の質にも大きな影響を与えます。
この記事では、排水口のニオイの原因とその対策をご紹介しているので、排水口のニオイが気になるという方はぜひ参考にしてください!
■排水口のニオイの原因4つ
・ゴミ受けの汚れ
排水口が臭う最も直結する原因は、ゴミ受けが汚れていることです。
「ゴミ受け」とはその名の通り、排水管の上部にある、配管内への小さなゴミの侵入を防ぐ部分のことを指します。
キッチンや浴室において、ゴミ受けに汚れがたまりやすい主な原因は以下の通りです。
キッチン:食べ残しや油など。
浴室:髪の毛、石鹸カスなど。
洗面所:髪の毛、水垢など。
ゴミ受けに汚れが溜まると、だんだんとぬめりが発生し、悪臭の原因となります。
このぬめりは数日程度で現れることもありますが、これは細菌が著しく増殖していることを示しています。
理想的としては毎日ゴミ受けを掃除するべきですが、難しい場合は週に2〜3回、少なくとも週に1回はゴミ受けを掃除する必要があります。ゴミ受けに溜まったゴミを毎日拭き取ることもぬめりの発生を防ぐことができます。
・排水トラップがズレている
排水トラップがズレいている場合、配管内のニオイが発生しやすくなります。
「排水トラップ」は、排水管の一部に水を溜めることで、排水管からの悪臭の流出を防ぐ装置です。この排水トラップが正しく取り付けられていないと、下水の臭いが直接空気中に上がり、キッチンや浴室全体に広がります。
排水トラップが外れることはありませんが、掃除の際はしっかりと取り付けられているか確認する必要があります。
ただし、古い建物や集合住宅などの場合は、排水トラップがないこともありますので注意が必要です。この場合、排水トラップでは下水の臭いを防ぐことができないため、他の部分を清潔に保つ必要があります。
・排水管が汚れている
排水トラップよりも奥の位置にある排水管に汚れが溜まると、ニオイが発生することがあります。
排水管の汚れは、長年の油や小さなゴミなどの汚れが蓄積した結果で発生します。
毎日の掃除では手が届きにくいため、除去するのが難しい場所でもあります。
排水管からゴミを取り除くには、主に次の3つの方法があります。
・お湯を流す
・市販のパイプクリーナーやワイヤーブラシなどを使用して掃除する
・専門の掃除業者に依頼する
・配管の不具合
排水パイプと排水管の間に隙間があると、下水のニオイが上がってくる恐れがあります。
特に、シンクの下やバスルームで臭いに気づいた場合は、配管の問題が原因である可能性が高くなります。
対処する方法としては、つなぎ目の隙間を防ぐことです。
市販の消臭ゴムや補修テープだけを使用するだけで、悪臭を大幅に軽減できます。
また、洗濯機周りに臭いが発生する場合は、排水管の接続部分に隙間がないか確認することも重要です。
■オススメの掃除方法
・重曹とクエン酸を混ぜたものでお手入れする
排水口の頑固な汚れは、家にある重曹とクエン酸を使うだけで落とせるかもしれません。お手入れも以下の4ステップでとても簡単です。
1、ゴミ受けからゴミを取り出し、その上に重曹を振りかけます。
2、重曹半分の量のクエン酸と少量のお湯(40~60℃)を加えます。
3、泡が立つまでしばらく放置します。
4、洗い流します。
重曹とクエン酸の比率は常に2:1にする必要があります。
また、ゴミ受けはゴミを落とすだけでなく、事前に歯ブラシなどで軽くこすって汚れを落とすとより効果的です。
重曹とクエン酸を混ぜると泡が発生しますが、これは体に害はありませんのでご安心ください。
通常のお手入れなら5分程度で十分ですが、頑固な汚れを一気に落としたい場合は30分ほど泡を放置するのがベストです。
・市販の洗剤を使用する
手間をかけずに手早く掃除したい場合は、市販の洗剤のご使用をオススメします。
市販の洗剤を使うときは放置するのではなく、スポンジで隅々までこすりましょう。
1、ゴミ受けをゴミ箱に捨て、部品を分解します。
2、食器用洗剤をスポンジに付けて擦ります(細かい汚れには古い歯ブラシを使用してください)。
3、部品を洗浄して取り付けます。
4、食器用洗剤として塩素系漂白剤を使用している人も多いと思います。
確かに、塩素系漂白剤は除菌・消臭効果に優れ、頑固な汚れも簡単に落とすことができますが、体に害のある成分が含まれていますのでゴム手袋やマスクの着用は必須です。
また、掃除後にご自身で部品を取り付ける場合は、排水トラップがしっかりと取り付けられていることを確認しましょう。
・掃除専門業者に依頼する
自分で掃除しても汚れが落ちにくい・面倒な場合や、専門業者に依頼することをおすすめします。
プロに依頼すれば、高圧洗浄機を使って素人では手が届きにくい排水管の内側の汚れを強力に除去してくれます。
また、プロの専門知識と技術で素早くお掃除してもらえるので、安心して清潔を保つことができます。
■排水口からのニオイの予防方法
・油を排水管に流さない
揚げ物をしたときや炒め物をしたときにフライパンについた油をシンクで洗う人も多いのではないでしょうか。
しかし、これらの油は排水管や排水管を汚す原因となります。
そのため、少量の油でもフライパンをキッチンペーパーや新聞紙で拭いてから洗剤で洗うことが大切です。
・排水口にお湯を流す
対策の2つ目として、50~60℃程度のお湯を排水口に流すことで、臭いの原因となる細菌を抑制することができます。
お湯を沸かすのは面倒かもしれませんが、パスタの茹で汁やゆで卵のお湯など、不要な水を加えるだけでも同じような効果が得られます。
ただし、お湯の温度は50℃以上であればよいという訳ではなく、温度は 60°C未満にする必要があります。
実は、排水管は60℃以上の熱湯に弱く、お湯を流すと排水管が溶けてしまう恐れがあります。
排水管にお湯を流すときは、温度に注意しましょう。
・アルコール除菌する
排水管を定期的かつ簡単に消毒したい場合は、アルコールスプレーを使用するのも選択肢の1つです。
近年、コロナウイルスの影響によるライフスタイルの変化により、自宅にアルコールスプレーを常備している人も多くなりました。
毎日食器を洗った後に排水溝にアルコールスプレーを吹きかけると、効果的に細菌を除去できます。
アルコールスプレーでなくても、水にクエン酸を溶かしたクエン酸スプレーをかけるだけでも同様の効果が期待できます。
■まとめ
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