クッションフロアのお手入れ方法とは?注意点や張り替えのタイミングも解説
豊田 芹華
クッションフロアは機能性に優れていることから、最近人気の高い床材です。
デザインが豊富な上に、床に敷くだけのタイプもあるため、模様替えや賃貸物件でもよく使われています。
しかし、クッションフロアであっても経年によって段々と汚れていくので、綺麗な状態を保つためには手入れや張り替えが必要です。
今回はクッションフロアのお手入れ方法や、クッションフロアを張り替えるタイミングについてご紹介します。
クッションフロアはどんな床材?
クッションフロアとは、塩化ビニールで作られた床材です。
その名の通り、クッション性を有するのが特徴で、衝撃の吸収力や防音効果が高いことが特徴です。
例えば、高齢者や小さなお子様がいらっしゃるご家庭では、転倒した際の衝撃を山らげることができます。
また、塩化ビニールは樹脂素材であるため、水を吸収することがなく、濡れてもサッと拭くだけで済みます。
そのため、キッチンや洗面所などの水回りにも適しています。
表面加工によって摩擦や傷が付きにくいタイプもあるので、ペットを飼っている家にもおすすめです。
さらに、クッションフロアは、デザインのバリエーションが豊富なのも魅力です。
定番のフローリング調をはじめ、タイル柄、パターン柄など様々なデザインがあり、インテリアのテーマに合わせて選択できます。
クッションフロアの基本的なお手入れ方法
クッションフロアも他の床材と同じく、普段からお手入れをすることで綺麗な状態を保つことができます。
基本的なお手入れ方法は、掃除機やほうき掛けでゴミを取り除き、雑巾や掃除用シートで水拭きするだけで十分です。
掃除は毎日できれば理想的ですが、育児や仕事で忙しく毎日しっかりやるのは難しいという方がほとんどでしょう。
その場合には、週2~3回は掃除機やほうきなどでほこりとゴミを取り、週1回を目安に水拭きをするのがおすすめです。
汚れがひどい時の対処方法
この章では、水拭きなどでは簡単に落とすことができないなど、頑固な汚れの掃除方法をご詳記します。
中性洗剤で拭く
汚れがひどく水拭きでは落ちない場合、中性洗剤を使いましょう。
ただし、中性洗剤を原液のまま使うとシミとして残ってしまう恐れがあるので、水で希釈したものを使用しましょう。
また、洗剤が残ってしまうと滑りやすく転倒するリスクが高まり、さらに変色を起こしてしまう可能性があるので、最後にしっかり水拭きをして洗剤を落としましょう。
重曹で汚れを落とす
クッションフロアのついた黒ずみは中性洗剤でも落とせない可能性があります。
その場合は、アルカリ性の重曹を使うのがオススメです。
まず、あらかじめ掃除機やドライシートなどで余分なほこり・ゴミを取り除いておきます。
そこに重曹を溶かした水を黒ずんだ部分に吹きかけるか、ペースト状の重曹を塗布して、柔らかいスポンジや歯ブラシなどを使って優しく汚れを落としてください。
最後に水拭きして重曹を取り除き、乾拭きしてクッションフロアを乾かしたらお手入れ完了です。
メラミンスポンジでこする
メラミンスポンジも頑固な汚れを落とすのに適しています。
ただし、強く擦ると摩擦によってクッションフロアが傷付いてしまうので注意しましょう。
水を含ませたメラミンポンジでこするだけでも汚れは落とせますが、時間がかかる場合は重曹水と組み合わせると良いでしょう。
クッションフロアのワックスがけは必要か
フローリングでは、美観のためや防汚効果を与えるためにワックスがけをすることがありますが、クッションフロアの場合はどうなのでしょうか?
この章では、クッションフロアでのワックスがけの必要性やワックスがけをする際のポイントをご紹介します。
ワックスがけをするかどうかの判断は自由
住宅内で敷かれるクッションフロアは土足で足を踏み入れることは基本的にないので、ワックスがけをする必要はありません。
しかし、ワックスをかけるとツヤが出るので美しい床になる上に、汚れが付着しにくくなります。
そのため、必要に感じたのであればワックスがけをすると良いでしょう。
ワックスをかけるときは、油性や水性のものは床が滑りやすくなるので、床専用の樹脂ワックスがおすすめです。
ワックスがけのポイント
すでに一度ワックスをかけている場合、ワックス剥がしが必要になります。
既存のワックスを剥がした状態で塗り直すことで、ムラのない仕上がりになります。
綺麗にワックスを剥がしたい時はフローリング用の剥離剤を使用しましょう。
また、ワックスをそのまま床に振り撒くとシミになったり、変質したりする可能性があるので、薬剤を染み込ませた布で拭くように塗りましょう。
クッションフロアはゴム汚染に注意が必要
ゴム汚染とは、ゴム製品と床材を長期間接触させることで、床にゴムの色が移ったり、変色してしまったりする現象です。
ゴム汚染による色移りは、上記で紹介したお手入れ方法では落とすことはできません。
そのため、ゴム汚染が発生した場合はシミの場所を削る、またはクッションフロアを張り替えるといった対処が必要です。
フロアクッションの美観を長く保ちたいのであれば、ゴム製品との接触を避ける必要があります。
そのためには、滑り止めなどゴムが付いた家具・椅子などをクッションフロアに置く場合は、紙や布などをかませて、直接触れさせないようにしましょう。
また、100円ショップなどで販売している透明シリコンカバーなどを使用することで、ゴム汚染を防ぐことができます。
クッションフロアを張り替えるタイミング
クッションフロアの耐用年数は、こまめにお手入れをしていても約10年が目安と言われています。
そのため、クッションフロアを貼ってから10年ほど経過しているのであれば、張り替えを検討しましょう。
また、クッションフロアが張ってある場所によっても劣化のしやすさが異なるため、耐用年数を迎える前に張り替えが必要になります。
張り替えが必要か悩んだ時は、以下の状態が起きていないか確認してみてください。
・変色を起こしている
・落とせない汚れが付いている
・床材が割れている
・表面が剥がれやすくなっている
・床の上を歩くと床鳴りやきしみなどの違和感がある
このような症状があれば、クッションフロアが劣化しているサインです。
劣化を放置すると、美観が損なわれるだけではなく、防水性や防音性などクッションフロア本来の役割を果たせなくなります。
ひび割れている部分から水が浸透してカビが生えてしまい、家を傷めてしまう可能性があるでしょう。
また、張り替えが必要か判断に悩んだ時、クッションフロアの施工が可能な業者に点検を依頼してみることも一つの手段です。
まとめ
今回はクッションフロアのお手入れ方法をご紹介しました。
機能性とデザイン性に優れたクッションフロアは、幅広い人におすすめの床材です。
そんなクッションフロアの美観を維持するためには、日頃からお手入れすることが大切です。
床が汚れた時は放置せず、すぐに水拭きすることで汚れが残ってしまうことを防げます。
また、定期的に中性洗剤を使って水拭きでは落ちにくい汚れを取り除くようにしましょう。
変色やひび割れなどクッションフロアの劣化が見られるようであれば、張り替え時なので、施工実績が豊富な業者に相談して床リフォームを検討しましょう。
ミヤケンでは、床リフォームに詳しいスタッフがおりますので、リフォームを検討されている方は、ぜひミヤケンまでご相談ください!
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