キッチンリフォームをするなら収納力が重要!棚や扉の種類、収納アイデアをご紹介
豊田 芹華
調理道具や家電、調味料など、キッチンには様々なアイテムを収納しなければいけませんが、収納場所を確保できなければ見た目だけではなく使い勝手も悪くなってしまいます。
しかし、収納を設ければすっきりとした空間を保ちやすいです。
そこで今回は、キッチンリフォームをする際に役立つ収納のコツをご紹介します。
収納棚の種類ごとの特徴やキャビネットの種類ごとの特徴など、様々な情報をご紹介するので、キッチンリフォームを検討している方はぜひ参考にしてください!
キッチン収納棚(食器棚)の種類ごとにある特徴
キッチンの収納棚は大きく分けると5種類あります。それぞれの特徴を解説していきましょう。
全面型
床から天井まで収納棚があるタイプで、食器棚の定番とも言える形です。
食器をメインに収納できるタイプと調理家電も収納できるタイプの2種類があります。
電子レンジやコーヒーメーカーなども収納できるので、「とにかく大容量の収納がほしい」という方には最適なタイプです。
カウンター型
カウンター型キッチンの場合は、キッチンの下置棚のみの収納棚のことを言います。
作業スペースを広くとれるので調理する場所を確保したい方に最適です。
ただし、収納力があまりないので、家電や食器類の置き場所に困るケースがあります。
収納力をアップさせたい場合は、別でパントリーを確保するか、造作棚を設置して見せる収納にするのもおすすめです。
二の字型
上置棚と下置棚が組み合わさったタイプで、作業スペースを取りながらも収納力を確保できるので使い勝手の良さが魅力です。
ただし、上置棚は設置する位置が高めなので、頻繁に使うアイテムを収納すると使いにくいと感じることもあるので注意が必要です。
上置棚は、普段使わないアイテムやストックなど、頻繁に取り出さないものを収納すると良いでしょう。
L字型
中置棚と下置棚が組み合わさった収納棚です。
中置棚なので手の届きやすい位置に食器を収納でき、効率良く調理や配膳ができます。
カウンター部分は作業スペースとして利用するほか、炊飯器や電子レンジといった家電を置くスペースとしても活用できます。
コの字型
上置棚・中置棚・下置棚の3種類を組み合わせた収納棚で、上置棚には普段使用しないもの、中置棚には食器類、下置棚には食器やストックなど、様々なアイテムを収納できます。
カウンタースペースも家電を置けるので、収納力の高い収納棚です。
キャビネットの種類ごとにある特徴
シンク下の収納は、扉のタイプによって収納力が異なります。収納するものや使い勝手に合わせて選んでみましょう。
開き扉型
縦の空間を活用できるので、高さのあるアイテムを収納しやすい特徴があります。
ただし、上部の空間が活用しにくいので、市販の収納グッズを活用して収納力を高めると使いやすくなるでしょう。
また、取り出す際に屈む必要があるので、足腰への負担が不便だと感じる方もいらっしゃるでしょう。
引き出し型
上段、中段、下段と引き出しを分けられるので、大容量の収納を確保できる特徴があります。
小物も収納しやすく、取り出しやすいので調理がしやすいです。
ただし、背の高いアイテムは入らないことがあるので、横に置くか違う収納場所を確保する必要があります。
オープン型
収納スペースを確保せずに使用することも可能です。
収納スペースは減少してしまいますが、ゴミ箱を設置する場所として最適です。
キャスターの付いたワゴンを設置すれば、ストック品の置き場として活用できます。
【メーカー別】収納の特徴
メーカーごとに様々なキッチン収納が用意されています。収納力の高いメーカーの中からいくつかピックアップして特徴をご紹介していきましょう。
Panasonic
Panasonicのキッチン収納は出し入れがしやすく収納力が高い点が特徴です。
・一目ですぐ見つかる
・楽に取り出せる
・スムーズにしまえる
3つの特徴があり、調理スペース下には小物の収納に便利なトレイ付きの引き出しが用意されています。
コンロ下にはスタンドイン収納があり、フライパンや鍋蓋を立てて収納できます。
LIXIL
LIXILの収納は立体構造の収納棚を採用しています。
引き出し型ですが、斜めに傾くので中が見えやすく、取り出しやすい特徴があります。
小物を収納できるスマートトレーは2段構造になっているので、散らかりがちな細かいアイテムも収納しやすく取り出しやすいです。
水回りエリア、調理エリア、加熱調理エリアと3つのエリアに分かれているので、作業ごとに使うアイテムをそれぞれ収納すれば、調理の効率をアップできます。
TOTO
TOTOのシリーズ「ザ・クラッソ」では、たっぷりラクラク収納が採用されています。
使いたいものをすぐに取り出せる収納となっており、手の届きやすい位置に使いたいアイテムを収納できる点が魅力です。
引き出し型ですが、高さのある棚なので高さのあるボトルも立てたまま収納できます。
使いやすいキッチン収納にするためのポイント
ここからは、使いやすいキッチンにするための収納のコツをご紹介します。
頻繁に使うものの収納位置
頻繁に使うアイテムは、手の届く位置に収納すると調理の効率化を図れます。
目の高さから腰の位置あたりまでの高さに収納すると、背伸びをしたり屈んだりする必要がないので取り出しやすいです。
調味料や包丁、まな板や計量カップなどは、サッと取れる位置に保管しましょう。
配置の仕方
使う場所を考えて収納することも大切です。
シンク下には、やかんやボウル、洗剤のストックなどを収納し、コンロ下にはフライパンや油があると使いたい時にすぐに取り出せるので使い勝手が良くなります。
調理台にはものを置かない
調理をするスペースにものを置くと、作業する場所が狭くなるので調理がしにくくなってしまいます。
汚れてしまえば洗い直す必要もあるので手間が増えることにもつながります。
「調理器具は頻繁に使うから出しておこう」とは考えず、必要な時にすぐに取り出せる位置に収納すれば使いやすく、スッキリとした見た目にもなるでしょう。
「使ったら同じ位置にしまう」を習慣化させる
置く場所を決めたら決まった位置に戻すことが何よりも大切です。
違う場所に収納してしまうと使いたい時に見当たらず、探す手間が増えてしまいます。
使い勝手も良くなり、家族も場所が分かれば片付けがしやすくなります。
フライパンや鍋の収納の仕方
出番が多いアイテムは、取り出しやすいように収納すると調理がスムーズになります。
フライパンといってもサイズがあり、家庭によっては小さいフライパン、大きいフライパンと料理に合わせて使い分けている方もいらっしゃるでしょう。
収納棚に入れる際に重ねて置いてしまう方もいますが、重ねると下に置いたアイテムが取り出しにくいと感じるかもしれません。
重ねる方法ではなく、立てる収納にすればパッと取り出しやすくなるので、効率良く調理できるでしょう。
調理器具の収納の仕方
キッチンばさみやフライ返し、お玉や計量スプーンなど、使う頻度が高いアイテムは吊り下げ収納も便利です。
市販されているフックやマグネットフックを活用してコンロ周辺に設置すれば、使いたい時にすぐに取り出せます。
引き出しにしまう際には用途に合わせて分類すると見分けがしやすいです。
まとめ
今回は、キッチンリフォームの収納に関する情報をお伝えしました。
収納棚といっても様々なタイプがあります。
持っている食器の数やストックの多さなど、収納したいアイテムによって使いやすいものを選びましょう。
キャビネットに関しても、扉のタイプによって収納力も違えば使い勝手も異なります。
ショールームまで足を運び、実際の使いやすさを試してから選ぶのもオススメです。
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