フローリングにも種類があります。合板と無垢材の違いと特徴とは?
小山 頼子
先日、リビングの床の張替えをご検討しているお客様から、
「合板と無垢って何が違うの?」とご質問を頂きました。
今回はこの2つのフローリングの違いとそれぞれの特徴についてご紹介していきます。
フローリングには、「無垢」と「合板」の2種類があります。
合板フローリングは、複合フローリングとも呼ばれることもあり複数の板を接着剤で張り合わせてある床材のことです。
重ねた合板の表面には、プリントシートなどの化粧材や天然木をスライスした突き板を張りつけています。
突き板の厚さは0.3mmから3mm程度で、合板と合わせて12mmから15mmになるものが一般的です。
また、突き板の種類によっては天然木の自然な木目が活かされていて、無垢材と見分けが付かないようなものもあります。
合板は、薄くスライスされた木材を接着剤で張り合わせているため、接着剤の使用量が増えます。
以前はホルムアルデヒドなどの化学物質が部屋に充満することでシックハウス症候群になるという問題もありましたが、
最近では接着剤も改良され問題も少なくなりました。
また、各床材の色や模様が均一なので、床の色に統一感が欲しいという場合は合板フローリングが適しています。
メンテナンスも楽で、時々ワックスなどをかけるだけで、簡単にキレイに保つことができます。
一方、「無垢フローリング」は、天然木から取り出した木を1枚の板に加工した自然素材の床材です。
無垢フローリングの素材には固いオークやローズウッドだけでなく、柔らかいスギやヒノキなどさまざまな種類があります。
表面の加工方法にはオイル仕上げと呼ばれる自然塗装やUVウレタン塗装などがあり、着色塗料で元の木材よりも濃い色にすることも可能です。
無垢は木が本来持っている調湿作用があるため、余分な湿気を吸収し、乾燥して湿度が下がると湿気を排出してくれます(*^-^*)
それにより、多少床材がきしむこともありますが、肌触りがさらさらとして柔らかく、冬は静電気の発生を抑えてくれます。
また、無垢材は繊維の間に空気を含んでいるため室内温度を一定に保ち、冬でもフローリング独特のヒヤッとした感覚が抑えられます。
さらに、木の香りによるリラックス効果も期待できます♪
しかし、天然の木を乾燥させただけの素材であるため、湿度変化にともない膨張と収縮を繰り返します。
特に乾燥状態の悪い素材を使用すると、反りや割れなどの現象が起こりやすいとされています。
また、無垢フローリングの床材は色合いや木目が1本1本異なるため、床に張っていく順番を決める「仮並べ」をする必要があります。
そのため合板フローリングと比べると施工に手間と時間が掛かかります。
合板フローリングには調湿作用はありませんが、温度や湿度の変化に強く、反りや伸縮がないため、床材として安定性が高い点がメリットです。
そのため合板フローリングはキッチンやトイレ・脱衣所などの水回りに適しているとも言えるでしょう。
無垢フローリングは合板フローリングに比べて高価な傾向がありますが、自然素材の風合いや肌触りがとても魅力です✨
木は断熱性があるため足の裏から体温を奪われることがなく、全身の冷えを防いでくれます。
冷え性の方にはオススメの床材ですね♪
また、木材が衝撃を吸収してくれるため、無垢フローリングにすると足が疲れにくいこともメリットです。
これらの特性から、長い時間を過ごすリビングや、はだしで過ごすことの多い子供部屋には無垢フローリングが適しています。
以上が合板フローリングと無垢フローリング違いと特徴です!
まだまだお伝えしきれないこともありますので、
次回は合板・無垢フローリングのメリットデメリットについてご紹介させていただきます♪
水廻り工事の他にも、床の張替え工事も行っておりますので、工事をご検討の方は一度ミヤケンまでご相談ください(*^-^*)
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