【2025年最新版】子供部屋を分けたい!間仕切り壁の工事費用と日数はどれくらい?
小山 頼子
お子様の成長は嬉しいものですが、それに伴い
「そろそろ一人ずつの部屋を用意してあげたい」
「勉強に集中できる環境を作ってあげたい」
と考えるご家庭も多いのではないでしょうか。
この記事では、一つの部屋を二つに分ける「間仕切りリフォーム」について、気になる工事費用や日数、そして後悔しないためのポイントを詳しくご紹介します。
最近では、お子様それぞれのプライバシーを尊重するため、またオンライン学習などが普及し、個々のスペースの重要性が増していることから、間仕切り壁の増設に関するご相談が非常に増えています。
実際に壁を作るのにどれくらいの費用と日数がかかるのか、そして壁を新設する以外にどんな方法があるのか、一緒に見ていきましょう。
1. 間仕切り壁の新設にかかる費用と日数
費用の目安

部屋の広さや構造、依頼するリフォーム会社によって変動はありますが、一般的な6畳~8畳程度の部屋の中央に壁を新設する場合、約25万円~40万円が費用の目安となります。(2025年現在)
最近では、新築時に将来部屋を分けられるよう、あらかじめコンセントの位置や電気配線を考慮して設計されているお家も多く、その場合は上記の金額内で施工できることがほとんどです。
追加でかかる可能性のある費用
以下の工事が必要な場合は、追加で費用が発生します。
コンセント・スイッチ・照明の増設
約5万円~15万円 新しく作る部屋にもコンセントや照明のスイッチが必要になります。
配線工事の規模によって費用は変わります。
ドアの設置
約8万円~20万円 それぞれの部屋に出入り口を作るため、ドアを設置する場合の費用です。
開閉スペースのいらない「引き戸」は、スペースを有効活用できるため人気ですが、「開き戸」に比べて費用が少し高くなる傾向があります。
工事にかかる日数と流れ

壁を新設する工事は、水まわりのリフォームのように設備を止めたり、長い乾燥期間を設けたりする必要はありません。
しかし、既存の壁や天井の下地調査なども行うため、完成までには2日~4日ほどかかります。
【主な工事の流れ】
1.下準備・養生: 家具の移動や、床・壁を保護するシートの設置
2.下地工事: 壁の骨組みとなる「間柱(まばしら)」を床と天井に固定する
3.ボード貼り: 骨組みの上に壁の下地材となる「石膏ボード」を貼る(この時、遮音性を高めるために断熱材を充填します)
4.内装工事: ボードの継ぎ目をパテで埋め、クロス(壁紙)を貼って仕上げる
5.電気工事・建具取付: コンセントやドアなどを設置し、清掃して完成
2. 壁だけじゃない!多様な間仕切り方法と費用・特徴の比較
「将来はまた広い一部屋に戻すかもしれない」
「そこまで本格的な壁は必要ないかも」
という方のために、壁を新設する以外の間仕切り方法もご紹介します。
それぞれのメリット・デメリットを比較して、ご家庭に合った方法を見つけてみてください。
1. 本格的な壁の新設
完全に独立した2つの部屋を作りたい場合に最適です。
費用・日数:
約25万~40万円 / 2~4日
メリット
遮音性とプライバシーが最も高いです。
見た目も自然で、完全に部屋を分けられます。
デメリット
費用が高く、一度設置すると簡単に撤去できません。
また、部屋が狭く感じられる(圧迫感が出る)可能性があります。
2. 可動式間仕切り(スクリーンウォール)
柔軟性を重視し、将来的に広い一部屋に戻す可能性がある場合におすすめです。
費用・日数
約20万~35万円 / 1~2日
メリット
必要に応じて開閉できるため、空間を柔軟に使えます。
デザイン性も高く、おしゃれな印象になります。
デメリット
本格的な壁に比べると遮音性は劣ります。
また、床や天井にレールを設置する必要があります。
3. アコーディオンドア / ロールスクリーン
コストを最優先し、手軽に空間を仕切りたい場合に適しています。
費用・日数
約5万~15万円 / 半日~1日
メリット
費用が最も安く、設置も短時間で済みます。
デメリット
簡易的な仕切りであり、音や光、空気の行き来はほぼ防げません。
プライバシー確保の点では劣ります。
4. 家具(本棚や収納棚)
工事をせず、収納スペースも確保しながら部屋を分けたい場合に有効です。
費用・日数
約3万~20万円(家具代のみ) / 工事不要
メリット
工事が不要で、レイアウト変更も自由です。
収納が増えるという大きなメリットがあります。
デメリット
天井との間に隙間ができるため、音や光は漏れます。
また、地震対策として家具の転倒防止策が必須です。
3. 後悔しないために!間仕切り工事で考えるべき5つのポイント

間仕切りリフォームで意外と見落としがちなのが、部屋を分けた「後」の暮らしやすさです。
工事を依頼する前に、以下の5つの点を確認しておきましょう。
1. 空調(エアコン)
1台のエアコンで、仕切った後の2部屋を快適にできますか?
壁ができることで風が遮られ、片方の部屋が「夏は暑く、冬は寒い」状態になる可能性があります。
エアコンの増設や移設、小型のサーキュレーターの活用も視野に入れておきましょう。
2. 窓と採光
部屋を分けた結果、片方の部屋に窓がなくなってしまわないか確認が必要です。
自然光が入らない部屋は、日中でも照明が必要になり、閉塞感も生まれやすくなります。
壁の上部をガラスにする「欄間(らんま)」や、壁に「室内窓」を設けることで、光と風を通す工夫もできます。
3. 照明とコンセント
それぞれの部屋に十分な明るさの照明器具と、必要な数のコンセントがあるか計画しましょう。
工事の前に、ベッドや机をどこに置くかシミュレーションしておくと、「ここにコンセントがあれば良かった…」という後悔を防げます。
4. 遮音性
「隣の部屋の音が気になって勉強に集中できない」
とならないよう、どの程度のプライバシーを確保したいか考えておきましょう。
受験期のお子様がいるなど、高い遮音性を求める場合は、壁の内部に「遮音シート」や「吸音材」を追加するオプションもあります。
5. 将来的な変更(可変性)
お子様が独立した後、再び広い一部屋に戻す可能性はありますか?
将来的に壁を撤去する可能性があるなら、撤去が比較的容易な工法を選んだり、前述の「可動式間仕切り」を選択したりするのも賢い方法です。
お子様の成長に合わせた最適な空間づくりを

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